PowerQuery 数値データ列の計算｜２つの列の計算・カスタム列

PowerQuery（パワークエリ）で数値データ列の計算方法について紹介します。コマンドボタンによるマウス操作の計算方法とカスタム列での計算方法を解説しています。

数値計算コマンドの種類（四則演算・余り・累乗）

パワークエリの数値データ列の計算には下記のコマンドがあります。
「標準」と「累乗」においては計算に使う数値を入力する必要があり、数値列と入力値を用いて計算が行われます。その他のコマンドは数値列を選択してコマンドボタンを押すだけで計算できます。

除算は割り算のことであり、整数除算は答えが整数となる割り算、剰余は割り算の余りをことです。

1つの列を用いた計算

1つの数値列を用いた数値計算の方法を紹介します。ここでは上記の数値用の計算コマンドを使用した手順を解説します。

【計算手順】

1. 計算したい数値データ列をクリックして選択する。
2. 変換タブの数値の列にある数値計算コマンド（標準・指数・三角関数）を選択する。

使用例：割り算の余りの計算

剰余以外の数値計算ボタンも同様の手順で使用可能です。「標準」と「累乗」以外の計算コマンドにおいては数値入力も必要なくボタンを押すだけで計算できます。

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2つの列を用いた計算

２つの数値列を用いた数値計算の方法を紹介します。２つの列を用いた計算では下記の計算コマンドが使用できます。

• 標準：加算、乗算、減算、除算、整数除算、剰余、次に対するパーセンテージ
• 指数：累乗

計算手順は以下の2ステップです。

1. 計算に使用したい2つの数値データ列をCtrlキーを押しながらクリックして選択する。
2. 列の追加タブの数値計算コマンド（標準・指数）を選択する。

複数の列の計算では、計算式の左側が「最初に選択した列」になり右側が「次に選択した列」となって計算されます。例えば引き算をする場合を考えると（最初に選択した数値列）-（ 次に選択した数値列）といった計算式になります。

使用例：引き算の計算

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カスタム列を用いた計算

最後にカスタム列を用いた数値計算の方法を紹介します。四則演算はそれぞれ下記の記号で行います。

• 足し算：「 + 」
• 引き算：「 – 」
• 掛け算：「 * 」
• 割り算：「 / 」

計算手順は以下の2ステップです。

1. 列の追加タブの「カスタム列」をクリックして選択する。
2. 列データと計算記号を用いて計算式を作成する。

使用例：割り算の計算

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０除算の結果と対処方法

パワークエリで0除算をすると結果はエラーにはならず「infinity」となります。

対処方法：infinityの置換

「infinity」の処理方法としては値の置換をしてしまうのがオススメです。
「値の置換」を行う場合は、検索する値に「∞」を入力するようにしてください。「infinity」と文字列で入れると認識してくれません。

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まとめ

今回は数値データ列の計算方法について紹介しました。基本的な操作としては計算に使用する列を選択して「数値の列」にある計算ボタンを選択するだけでOKです。

2つ以上の列を使用した計算や複雑な計算を行う場合は、カスタム列を用いて計算すると1ステップで処理が完了できるのでオススメです。

今回は数値データの計算方法を紹介しましたが、こちらの記事では日付データの計算方法を紹介してますので参考にしてみてください。