Power Query（パワークエリ）で結合セルが解除されたときなどにできる空白セルを埋める方法を紹介します。ここでは「フィル」コマンドを用いて行方向に続く空白セルの処理と列方向に続く空白セルの処理を解説します。
フィル機能とは？
フィル機能とは列データにある空白を空白セルの上側セルの値（または下側セルの値）をコピーして埋める機能です。使い方は簡単で空白セルを埋めたい列を選択した後にフィルコマンドを実行するだけです。
フィルコマンドはパワークエリ内の「変換」タブ内にあり、値をコピーする方向を「上」か「下」を選択できるようになっています。
- 空白セルの上側セルの値で空白を埋める：フィルコマンドの「下」を使用
- 空白セルの下側セルの値で空白を埋める：フィルコマンドの「上」を使用
【行方向】空白セルを同じ値で埋める
結合セル解除などによりできる行方向の空白セルを埋める方法は以下の3ステップです。
- 「入れ替え」コマンドを使用してテーブルを転置する。
- 「フィル」コマンドを使用して値をコピーして空白を埋める。
- 再度、テーブルを転置する。
【画像付き解説】行方向の空白セルを埋める
下記のデータを用いてセル結合を解除したことによりできた行方向の空白を埋めたいと思います。
今回は下図のデータの1行目の結合セルが解除された際の空白を同じ値「2023年」で埋める方法を解説します。
エクセルの結合セルは パワークエリ上では結合が解除されて下図のように読み込まれます。
「変換」タブ内の「入れ替え」をクリックしてテーブルを転置する。
- 空白を埋めたい列（2023年がある列）のヘッダーをクリックして選択する。
- 「変換」タブの「フィル」コマンドをクリックして空白を埋める。ここでは「下」を選択する。
「変換」タブ内の「入れ替え」をクリックしてテーブルを転置する。
これでセル結合解除によりできた行方向の空白を埋める作業は完了です。下図のように2023年の右側にあった空白セルは全て同じ値で置き換えられています。
【列方向】空白セルを同じ値で埋める
セル結合解除などによりできる列方向の空白セルを埋めるには「フィル」コマンドを使用すればOKです。
【画像付き解説】列方向の空白セルを埋める
下記のデータを用いてセル結合を解除したことによりできた列方向の空白を埋めたいと思います。
今回は下図のデータの1列目の結合セルが解除された際の空白を同じ値「2023年」で埋める方法を解説します。
エクセルの結合セルは パワークエリ上では結合が解除されて下図のように読み込まれます。
- 空白を埋めたい列（2023年がある列）のヘッダーをクリックして選択する。
- 「変換」タブの「フィル」コマンドをクリックして空白を埋める。ここでは「下」を選択する。
これでセル結合解除によりできた列方向の空白を埋める作業は完了です。下図のように2023年の下側にあった空白セルは全て同じ値で置き換えられています。
パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
・初心者向けおすすめ学習本
・初中級者向けおすすめ学習本
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