Power BI 箱ひげ図の作り方・編集方法

Power BIで 箱ひげ図(ボックスプロット)の作り方を解説します。作成手順に合わせて設定項目や編集方法についても紹介しています。

目次

箱ひげ図とは? 特徴・見方

箱ひげ図はデータの分布をわかりやすく可視化したグラフ」です。中央値、四分位数、外れ値などの指標が一目でわかるようになっています。

箱ひげ図は中央の箱が中央値と四分位数を表しており、ヒゲが最小値と最大値を表しています。ヒゲの下限が「第一四分位数 – 1.5×四分位範囲(IQR)」、ヒゲの上限が「第三四分位数 + 1.5×四分位範囲(IQR)」を示している場合もあり、この場合は範囲外のデータが外れ値として扱われます。※PowerBIの初期設定はこの状態です。

箱ひげ図は外れ値の有無やデータの偏りが一目で分かるため、異なるグループの比較やデータの特性を把握するのに役立ちます。統計学、データ分析、品質管理などでよく利用されるグラフです。

箱ひげ図の作り方

箱ひげ図の作成手順は以下の4ステップです。

  1. 箱ひげ図のビジュアルのインストール
  2. 「視覚化」で箱ひげ図のアイコンを選択してビジュアルを追加する
  3. 「Axis」と「Value」などの設定値にデータをセットする
  4. カスタマイズ(グラフの装飾・カテゴリ分け・ヒゲの値設定など)

箱ひげ図の作成手順

Power BIのサンプルデータ「financials」を用いて、ProductごとのProfit分布を表した箱ひげ図を作成します。

STEP
箱ひげ図のビジュアルのインストール

Power BIの初期設定には箱ひげ図のビジュアルがないため新しくインストールします。

  1. 視覚化エリアの「・・・」とクリックする。
  2. その他のビジュアルの取得を選択する。
  1. 検索ボックスに「box」と入力する。
  2. 「Box and Whisker chart by MAQ Software」を選択する。他にも箱ひげ図のビジュアルはありますが、ここでは評価の高いビジュアルを選択しています。
  1. 「追加する」をクリックする。
STEP
箱ひげビジュアルの追加

視覚化エリアに追加されたアイコンをクリックしてビジュアルエリアに箱ひげ図のビジュアルを追加する。

STEP
データを設定する

Axisに「Index」, Axis Categoryに「Product」, Valueに「Profit」をドロップする。

データの設定では、箱ひげ図として表したいデータをValueにセットして、1件1件のデータを区別できるデータをAxisにセットします。また、カテゴリ分けのデータについては2つまで設定でき「Axis categoryⅠ」「Axis categoryⅡ」にそれぞれセットします。

STEP
グラフのカスタマイズ:ドットの非表示

各データを示すドットを非表示にします。

  1. 「ビジュアルの書式設定」をクリックする。
  2. 「Dots」を選択する。
  3. Transparency(透明度)を100%にする。
STEP
グラフのカスタマイズ:ひげ部の長さ設定

箱ひげ図のひげ部の長さを設定します。

  1. 「ビジュアルの書式設定」をクリックする。
  2. 「Box options」を選択する。
  3. 「Whisker type」で任意の長さを選択する。ここでは「=1.5 IQR」とします。
STEP
グラフのカスタマイズ:Y軸の範囲設定

Y軸の表示範囲を設定します。

  1. 「ビジュアルの書式設定」をクリックする。
  2. 「Y-Axis」を選択する。
  3. 「Start」と「End」に任意の数値を入力して範囲を設定する。

以上で今回の箱ひげ図の作成は完了です。その他の設定項目や編集方法については後述しますので興味のある方は参考にしてみてください。

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箱ひげ図の設定項目・編集方法

下記の項目について紹介していますので参考にしてみてください。

  • 色設定
  • ひげ長さ
  • 箱ひげ図の向き
  • 平均値の表示設定(非表示)
  • ドットの表示設定(非表示)

箱ひげ図の色設定

ビジュアルの書式設定の「Box options」にある「Upper box color」と「Lower box color」で任意の色を選択する。
※同じ設定箇所にある「Outlines and whiskers color」で線の色も変更可能です。

ひげ範囲の設定

ビジュアルの書式設定の「Box options」にある「Whisker type」で任意の設定を選択する。Customを選んだ場合は上下のひげの長さをそれぞれパーセントで設定できます。

箱ひげ図の向き

ビジュアルの書式設定の「Orientation」にある「Orientation」で Vertical か Horizontal を選択する。

平均値マークの表示設定・非表示

  • 非表示:ビジュアルの書式設定の「Mean」のチェックボックスを外す。
  • 表示タイプ変更:ビジュアルの書式設定の「Mean」で任意の形・色・サイズを設定する。

ドットの表示設定・非表示

ドットをすべて非表示したい場合はビジュアルの書式設定の「Dots」にある「Transparency」を100%に設定する。

ひげ内部のドットのみを非表示にする場合

ひげの内側のドットのみを非表示にする場合は「Dots」のチェックボックスをOFFする。

※ビジュアルビルトの「Axis category」にデータが設定されていないと正しく動作しない場合があるので、カテゴリ分けが不要でも同じ値の項目を作成して「Axis category」に設定して使用してください。

ドットのサイズ・色

サイズを一律で変更したい場合は、ビジュアルの書式設定の「Dots」にある「Max radius」「Min radius」を変更する。
色については「Color」で任意の色を選択して設定する。

データを連動してサイズを変更する場合

なにかのデータと連動してサイズを変更したい場合はビジュアルビルトの「Dots size」に連動させたいデータをドロップします。その上で上記の最大サイズと最小サイズを調整して見た目をカスタマイズします。

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まとめ

今回はPower BIでの箱ひげ図の作り方とカスタマイズ方法を紹介しました。Power BIの初期設定に箱ひげ図のビジュアルがなくインストールが必要となります。

また、箱ひげ図のカスタマイズ方法として下記を紹介しましたが、それ以外にも多くの設定項目がありますのでご自身で色々いじってみて好みの見た目に編集してみてください。

  • 色設定
  • ひげ長さ
  • 箱ひげ図の向き
  • 平均値の表示設定(非表示)
  • ドットの表示設定(非表示)
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この記事を書いた人

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