Tableau prep 基本的な使い方まとめ!初心者向け解説

Tableau Prepのフローの基本的な使い方を初心者向けに解説します。

データの取り込みからデータのクリーニング、結合、出力までの全体像(概要)を説明します。

Tableau Prep Builder Version : 2023.1.0

目次

Tableau Prep Builder とは?

Tableau Prep Builderとはデータ分析のためデータ加工・前処理をするツールです。

具体的には、複数のデータを組み合わせたり 不要な列データを削除したり データを集計して新たな値を準備したりできます。

Tableau Prepのデータ処理は以下のように図で表された処理フローを使って行います。ひとつひとつのアイコンが処理ステップを表していて左から右にデータが流れていき処理が行われます。

出典元:Tableau Prepサンプルデータ Superstore

Tableau Prepによる処理フロー概要

Tableau Prepでは大まかには以下の順番でデータ処理を進めます。

STEP
データソースの準備

まずはTableau Prepで処理するデータを準備します。ExcelやAccessなど幅広いファイル形式が使用できます。

STEP
データ取り込み

Tableau Prepに入力ステップを使ってデータを取り込みます。複数のデータファイルを取り込むことが可能です。

STEP
データ確認

取り込んだデータに誤字脱字を含めて問題がないか確認する。

STEP
データ加工(クリーニング・結合・集計など)

加工ステップを使って データの不要なフィールドを削除したりデータ形式を修正したり複数のデータを結合・集計したりします。

STEP
データ出力

出力ステップを使って加工したデータを出力します。

Tableau Prep 基本的な使い方まとめ

データソースの準備

まずは分析用データを準備します。今回は以下の2つのExcelデータ(東京.xlsx,大阪.xlsx)を使ってデータの前処理を実践していきます。

東京.xlsx
大阪.xlsx

データ取り込み

次にTableau Prepにデータを取り込みます。

STEP
新規ファイル追加

接続ペイン(接続エリア)で「+」マークをクリック

STEP
接続するファイル形式を選択

接続ペインに並んでいるファイル形式から選択する。ここでは「Microsoft Excel」を選択する。

STEP
ファイルを選択

加工を行うデータファイルを選択します。ここでは下図のファイルを選択します。

STEP
データ入力

ファイルの内にある複数データ(シート)がある場合は 使用するデータをフローペインにドラッグ&ドロップします。

詳しいデータ取り込みの方法はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。

データの内容確認

次は取り込んだデータに問題や不備がないかプロファイルペインを確認します。


今回のデータは説明用に下記の修正点を準備しています。クリーニングステップにおいてこれらを実際に修正していきます。

  1. フィールド構成が異なる(「担当者」「支店」は片方にしかない)
  2. フィールド名が異なる
  3. 値に余計な文字が含まれている
東京.xlsx
大阪.xlsx

データ加工|クリーニング方法

次にデータのクリーニングをしてデータ構成を整えます。

不要なフィールドの削除 と 新規フィールドの追加を行いフィールド名 と 値 と データ型の変更を行います。

STEP
クリーニングステップの追加

入力ステップの「+」マークをクリックしてクリーニングステップを追加します。

STEP
不要なフィールドの削除

プロファイルペインに並んでいるフィールドから不要なフィールドを右クリックして「削除を選択します。

ここでは大阪データの「担当者」フィールドを削除します。

STEP
新規フィールドの追加

プロファイルペインの「・・・」→「新規フィールドの作成」をクリックして フィールド名と値(ここでは「支店」「”大阪”」)を入力して保存します。

STEP
フィールド名の変更

プロファイルペインのフィールド名をダブルクリックして直接編集します。

ここでは東京データの「販売数」を「販売数量」に変更します。

STEP
データを直接編集(不要な文字を削除)

処理するフィールドの「・・・」をクリックして「クリーニング」→「文字の削除」を選択します。

STEP
データ型を変更する

処理するフィールドのデータ型をクリックして変更するデータ型を選択します。

ここでは売上を「数値(小数)」に変更します

詳しいデータクリーニングの方法はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。

データ加工|結合方法

次に複数ファイルのデータをひとつにまとめます。

今回は「ユニオンステップ」を使用してデータを縦に結合します。

STEP
データを結合する

データをドラッグしてもう一方のデータ上に持ってくると「ユニオン」と表示がでるので そこにドロップする。

STEP
データ結合結果を確認する

結合が正しくできているか確認します。

「ユニオン」では同じデータ型で同じ名前のフィールド(列)が縦に結合されます。

フィールドに示されているバーの色でどのデータが含まれているか確認できます。

STEP
結合できなかったフィールドを修正する

結合できなかった箇所を修正します。

例えば フィールド名やデータ型が異なり結合できないという問題点があった場合は 結合したいフィールド同士をドラッグ&ドロップすれば結合することができる。

例)フィールド名が異なる場合

詳しいデータ結合の方法はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。

データの出力方法

最後に出力ステップで処理が完了したデータを出力します。

STEP
出力ステップを追加

ステップにある「+」マークをクリックして出力ステップを追加します。

STEP
ファイル名と保存先を設定

プロファイルペインの「参照」ボタンを押してファイル名と保存場所を指定します。

STEP
データを出力

出力ステップにある「▷」ボタンをクリックします。

またはプロファイルペインの「フロー実行」をクリックします。

これでTableau Prepによるデータ入力・加工・出力が完了です。

出力したデータはTableau Desktop等でデータ分析・可視化に使用してください。

まとめ

Tableau Prep入門者・初心者のために基本的な使い方をご紹介しました。大まかな使い方の流れは掴めたでしょうか?

Tableau Prepはデータ処理をステップの組み合わせで作ることができるので直観的かつ簡単にデータの前処理をすることができます。データ処理の全体像が図でわかるので 他の人が作ったフローや自分が前に作ったフローの内容も理解がしやすく 修正・変更がやりやすいです。

一度使ってみると便利さや使いやすさがわかると思いますので機会があれば是非挑戦してみてください!

Tableau Prepのおすすめ書籍

Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。

Tableau prep おすすめ学習書

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次