PowerQuery(パワークエリ)で今日の日付などの日時データの取得方法を紹介します。
また、日時データから年・月・日などの日付データの一部を切り出す方法も合わせて解説しています。
日付の取得
日付関数を用いて今現在の関する日付データの取得方法を紹介します。
また、明日や来月などの未来 や 昨日や先月などの過去の日付データの取得方法についても合わせて紹介します。

出力例を記載していますが、実施日が2025/4/1 12:00:00である場合の例となっています
現在の日時
現在時刻・今日・今月・今年の日付データを取得するには 日付関数であるDate関数とDateTime関数を用いて以下のように記載します。
日付 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
現時刻 | DateTime.LocalNow() | 2025/4/1 12:00:00 |
今日 | Date.From(DateTime.LocalNow()) | 2025/4/1 |
今月 | Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2025/4/1 |
今四半期 | Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2025/4/1 |
今年 | Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2025/1/1 |
※クエリ実施日が「2025/4/1 12:00:00」の場合の出力例
未来の日時
明日・来月・来年などの未来の日付データを取得するには Date.Add〇〇関数を用いて以下のように記載します。



2日後、2か月後などを取得したい場合は関数内の数字の 1 を 2 に変更してください
日付 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
明日 | Date.AddDays(Date.From(DateTime.LocalNow()),1) | 2025/4/1 |
来月 | Date.AddMonths(Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2025/5/1 |
来四半期 | Date.AddQuarters(Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2025/7/1 |
来年 | Date.AddYears(Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2026/1/1 |
※クエリ実施日が「2025/4/1 12:00:00」の場合の出力例
過去の日時
昨日・前月・前年などの過去の日時を取得するには Date.Add〇〇関数を用いて以下のように記載します。



2日前、2か月前などを取得したい場合は関数内の数字の -1 を –2 に変更してください
日付 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
昨日 | Date.AddDays(Date.From(DateTime.LocalNow()),-1) | 2025/3/31 |
前月 | Date.AddMonths(Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2025/3/1 |
前四半期 | Date.AddQuarters(Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2025/1/1 |
前年 | Date.AddYears(Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2024/1/1 |
※クエリ実施日が「2025/4/1 12:00:00」の場合の出力例
前後の日時を取得するのにDateAddDays関数などを使用していますが、日付の計算方法についてはこちらの記事で紹介していますので興味のある方は参考にしてみてください。


カスタム列による取得方法
日時取得の例として今日の日付をカスタム列を用いて取得します。
列の追加タブの「カスタム列」をクリックする。


カスタム列の式に今日を表す関数式「Date.From(DateTime.LocalNow())」を入力してOKをクリックする。


以上で、今日の日付の取得は完了です。この記事を書いている本日は2023/10/12なので正しく取得できています。


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曜日の取得
次に日付データから曜日データを取得する方法を紹介します。
曜日を取得する関数
曜日を取得する関数は以下のようなものがあります。設定値を変えることで出力値の表記方法を変えることもできます。
関数 | 構文例 | 値 |
---|---|---|
Date.DayOfWeekName | Date.DayOfWeekName(日付データ)) | 火曜日 |
Date.ToText | Date.ToText(日付データ),”dddd”) | 火曜日 |
Date.DayOfWeek ※曜日を表す数値を出力する | Date.DayOfWeek(日付データ) | 2 |
※クエリ実施日が「2025/4/1 12:00:00」の場合の出力例
表記の変更(1文字表記・括弧付け・英語)
関数の引数を設定すれば出力値の表記を変更することができます。
1文字表記
Date.ToText関数で引数に「”ddd”」を設定すると、出力値が下表のように1文字になります。
Date.ToText(#date(2025, 4, 1),“ddd”) | 火 |
括弧付け
Date.ToText関数で引数に「”(ddd)”」を設定すると、出力値が下表のように括弧付けになります。
Date.ToText(#date(2025, 4, 1),“(ddd)”) | (火) |
Date.ToText(#date(2025, 4, 1),“(dddd)”) | (火曜日) |
英語
Date.ToText関数とDate.DayOfWeekName関数では引数に「”en-US”」を設定すると、出力値が下表のように英語になります。
Date.DayOfWeekName(#date(2025, 4, 1),“en-US”) | Tuesday |
Date.ToText(#date(2025, 4, 1),“dddd”,“en-US”) | Tuesday |
Date.ToText(#date(2025, 4, 1),“ddd”,“en-US”) | Tue |
曜日の取得方法
日付データ列から曜日を取得する例として、カスタム列を用いて曜日列を作成します。
列の追加タブの「カスタム列」をクリックする。


カスタム列の式に曜日を取得する式「Date.DayOfWeekName([日付])」を入力してOKをクリックする。


以上で、曜日データの取得は完了です。


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日付の切り出し・抽出
次に日付データから年・月・日などの一部の日付情報だけを取り出す方法を紹介します。
年・月・日・時刻を抽出する
日付データから年・月・日・時刻などのデータを切り出すには下表の関数を用います。
関数の「日付データ」に対象データを設定することで使用します。列名を設定することも可能です。時刻を切り出す場合のみデータ型が「日付/時刻」である必要となります。
項目 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
時刻 | DateTime.Time(日付/時刻データ) | 12:00:00 |
日 | Date.Day(日付データ) | 1 |
月 | Date.Month(日付データ) | 4 |
四半期 | Date.QuarterOfYear(日付データ) | 2 |
年 | Date.Year(日付データ) | 2025 |
※入力値が「2025/4/1 12:00:00」または「2025/4/1」の場合の出力例
四半期の出力結果は1月~3月が「1」, 4月~6月が「2」となります。4月始まりに変えるには出力結果から1引いて利用してください。
日付情報の抽出方法
日時データの抽出例として日データをカスタム列を用いて切り出します。
列の追加タブの「カスタム列」をクリックする。


カスタム列の式に日データを抽出する式「Date.Day([日付])」を入力してOKをクリックする。


以上で、日データの抽出は完了です。


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パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
・初心者向けおすすめ学習本
・初中級者向けおすすめ学習本
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