PowerQuery(パワークエリ)で今日の日付などの日時データの取得方法を紹介します。また、日時データから年・月・日などの日時情報を切り出す方法も合わせて解説しています。
日付・時刻データの取得
日付関数を用いて今現在の関する日付データの取得方法を紹介します。また、明日や来月などの未来 や 昨日や先月などの過去の日付データの取得方法についても合わせて紹介します。
今現在に関する日時データ
関数で今現在・今日・今月・今年を表すには 日付関数であるDate関数とDateTime関数を用いて以下のように記載します。
現在が2023/10/11 12:00:00である場合の出力例は以下の通りです。
日付 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
今現在 | DateTime.LocalNow() | 2023/10/12 12:00:00 |
今日 | Date.From(DateTime.LocalNow()) | 2023/10/12 |
今月(初日) | Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2023/10/01 |
今四半期(初日) | Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2023/10/01 |
今年(初日) | Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())) | 2023/01/01 |
現在起点の未来に関する日時データ
関数で明日・来月・来年を表すには Date.Add〇〇関数を用いて以下のように記載します。
現在が2023/10/11である場合の出力例は以下の通りです。
日付 | 関数式 | 出力例 |
---|---|---|
明日 | Date.AddDays(Date.From(DateTime.LocalNow()),1) | 2023/10/13 |
来月(初日) | Date.AddMonths(Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2023/11/01 |
来四半期(初日) | Date.AddQuarters(Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2024/01/01 |
来年(初日) | Date.AddYears(Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())),1) | 2023/01/01 |
現在起点の過去に関する日時データ
関数で昨日・前月・前年を表すには Date.Add〇〇関数を用いて以下のように記載します。
現在が2023/10/11である場合の出力例は以下の通りです。
日付 | 関数式 | 例 |
---|---|---|
昨日 | Date.AddDays(Date.From(DateTime.LocalNow()),-1) | 2023/10/11 |
前月(初日) | Date.AddMonths(Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2023/09/01 |
前四半期(初日) | Date.AddQuarters(Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2023/07/01 |
前年(初日) | Date.AddYears(Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())),-1) | 2022/01/01 |
【使い方】現在起点の日時の取得方法
日時取得の例として今日の日付をカスタム列を用いて取得します。
列の追加タブの「カスタム列」をクリックする。
カスタム列の式に今日を表す関数式「Date.From(DateTime.LocalNow())」を入力してOKをクリックする。
以上で、今日の日付の取得は完了です。この記事を書いている本日は2023/10/12なので正しく取得できています。
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日付・時刻情報の切り出し
日時データから年・月・日・時刻を抽出する
日時データから年・月・日・時刻などのデータを切り出して抽出するには下表の関数を用います。時刻を切り出す場合のみ日付/時刻データが必要となります。
項目 | 関数式 | 入出力例 |
---|---|---|
時刻 | DateTime.Time(日付/時刻データ) | 12:00:00(入力:2023/10/12 12:00:00) |
日 | Date.Day(日付データ) | 12(入力:2023/10/12) |
月 | Date.Month(日付データ) | 10(入力:2023/10/12) |
四半期 | Date.QuarterOfYear(日付データ) | 4(入力:2023/10/12) |
年 | Date.Year(日付データ) | 2023(入力:2023/10/12) |
【使い方】日付データ・時刻データの抽出方法
日時データの抽出例として日データをカスタム列を用いて切り出します。
列の追加タブの「カスタム列」をクリックする。
カスタム列の式に日データを抽出する式「Date.Day([日付])」を入力してOKをクリックする。
以上で、日データの抽出は完了です。
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まとめ
今回はPowerQuery(パワークエリ)で今日の日付などの日時データの取得方法と日時データから年・月・日などの日時情報を抽出する方法を紹介しました。
今現在を表す関数の一覧は下記の通りです。カスタム列に下表の関数を入力すれば、それぞれのデータを取得できます。
日付 | 関数式 |
---|---|
今現在 | DateTime.LocalNow() |
今日 | Date.From(DateTime.LocalNow()) |
今月(初日) | Date.StartOfMonth(Date.From(DateTime.LocalNow())) |
今四半期(初日) | Date.StartOfQuarter(Date.From(DateTime.LocalNow())) |
今年(初日) | Date.StartOfYear(Date.From(DateTime.LocalNow())) |
日時データの計算方法はこちらの記事で紹介していますので興味のある方は参考にしてみてください。
パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
・初心者向けおすすめ学習本
・初中級者向けおすすめ学習本
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