フィルタ項目表示の「関連値のみ」を使う方法
フィルタ設定を「関連値」のみとしてフィルタ表示項目を絞り込む方法を解説します。
この設定にするとフィルタの表示項目に対して他のフィルターが考慮され、それらのフィルターを通過した値のみが表示されるようになります。
この方法は設定が簡単な代わりにデメリットとしてフィルタが増えると動作が重くなるといったパフォーマンスの低下が考えられるため使いどころは注意してください。個人的には後述する階層機能かコンテキストフィルタを使う方法をおススメします。
それではTableauのサンプルデータである「スーパーストア」を使って実際に設定してみます。
今回は「地域」フィルタを使って「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込む方法を解説していきます。
(※解説のために階層構造などは全て解除してあります)
フィルターシェルフに「地域」ディメンションと「都道府県」ディメンションをドラッグ&ドロップする。
そして、それぞれを右クリックして「フィルターを表示」を選択する。
今回は「地域」フィルタを用いて「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込みたいので「都道府県」フィルタの設定において「関連値のみ」を選択する。
これで設定完了です。「地域」で関東地方を選ぶと「都道府県」フィルタの表示項目が1都6県に絞り込まれているのがわかります。
階層機能を使う方法
階層構造を利用してフィルタ表示項目を絞り込む方法を解説します。
関連性の低い複数のディメンションに対して使うのは適しませんが、フィルタ連動させたい場合はそれぞれの関連性が高い場合がほとんどですので特に問題なく使えると思います。デメリットもなくおススメの方法です。
それではTableauのサンプルデータである「スーパーストア」を使って実際に設定してみます。
今回は「地域」フィルタを使って「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込む方法を解説していきます。
(※解説のために階層構造などは全て事前に解除してあります)
「都道府県」をドラッグして「地域」の上でドロップする。
「階層の作成」ダイアログにて任意の名前を設定する。ここでは「住所」とした。
階層構造となった「地域」「都道府県」をフィルターシェルフにドラッグ&ドロップする。
そしてそれぞれを右クリックして「フィルターを表示」を選択する。
今回は「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込みたいので「都道府県」フィルタの設定において「階層内のすべての値」を選択する。
これで設定完了です。「地域」で関西地方を選ぶと「都道府県」フィルタの表示項目が2府5県に絞り込まれているのがわかります。
コンテキストフィルタを使う方法
コンテキストフィルタを利用してフィルタ表示項目を絞り込む方法を解説します。
この方法は関連性の低いディメンションに対して使えますしパフォーマンスの低下にもつながりにくいのでおススメの方法です。しかし、複数のコンテキストフィルタを設定するとLOD表現なども影響があるので数が多い場合は階層機能を使う方法をおススメします。
それではTableauのサンプルデータである「スーパーストア」を使って実際に設定してみます。
今回は「地域」フィルタを使って「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込む方法を解説していきます。
(※解説のために階層構造などは全て事前に解除してあります)
フィルターシェルフに「地域」ディメンションと「都道府県」ディメンションをドラッグ&ドロップする。
そしてそれぞれを右クリックして「フィルターを表示」を選択する。
第1段階としてフィルタをかけたい上位フィルタ「地域」を右クリックして「コンテキストに追加」を選択する。
今回は「都道府県」フィルタの表示項目を絞り込みたいので「都道府県」フィルタの設定において「コンテキスト内のすべての値」を選択する。
これで設定完了です。「地域」で東北地方を選ぶと「都道府県」フィルタの表示項目が6県に絞り込まれているのがわかります。
さいごに
フィルタの表示項目をフィルタ操作で絞り込めるようにすることでダッシュボードの使い勝手を良くできると思います。よければ参考して試してみてください。
フィルタの選択肢をはじめから絞り込む方法はこちらにありますので参考にしてみてください。
Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
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