Tableauで スロープグラフ(スロープチャート)の作り方を解説します。作成手順に合わせて編集方法やカスタマイズについても紹介しています。
Tableauのサンプルデータを用いて グラフ作成手順を画像付きで解説してますので参考に試してみてください。
スロープグラフの作り方
スロープグラフの作成手順は以下の3ステップです。
- メジャーと日付ディメンションで折れ線グラフを作る。
- フィルタで2点(2つの日付)を選択する。
- (同じメジャーで円マークのグラフを作成して重ねる。)
【画像付き解説】スロープグラフの作成
Tableauのサンプルデータ「スーパーストア」を用いて 下図のカテゴリごとの利益のスロープグラフを作成します。
- メジャー[利益]とディメンション[オーダー日]をシェルフにドロップする。
- マークカードのグラフタイプを「線」に変更する。※基本的には「自動」でOK。
- ディメンション[オーダー日]をフィルターカードにドロップする。
- フィルタで2項目のみを選択する。(ここでは2020年と2023年を選択)
- 同じメジャー[利益]をシェルフにドロップする。
- 追加したメジャーのグラフタイプを「円」に変更する。
- 追加したメジャー[利益]を右クリックして「二重軸」を選択する。
- グラフ右側の軸を右クリックして「軸の同期」を選択する。
- 「ヘッダーの表示」をクリックしてチェックを外す。
これで基本的なスロープチャートの完成です。
ディメンション[カテゴリ]をすべてのマークカード「色」にドロップする。(両方のグラフの色に設定する)
2点間の変化率をラベルとして追加する。
- どちらかのグラフのマークカード「ラベル」にメジャー[利益]をドロップする。
- ラベル設定したメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差の割合」を選択する。
- 再度、ラベル設定したメジャーを右クリックして「次を使用して計算」 >「オーダー日」を選択する
ラベル設定したメジャー[利益]を右クリックして「書式設定」を選択する。「数値」において「パーセンテージ」を選び少数点を0に設定する。
以上でスロープチャートの作成は完了です。
スロープグラフの特徴・用途
スロープグラフ(Slope Chart)はデータの変化を表現するためのグラフです。データ要素の始点と終点の2点を持ち、その間の線分の傾きや長さによって変化の程度を示します。データを2点に絞り込むことでデータの比較が容易になり、直観的にデータを理解できるようになります。
主な用途は時間に沿ったデータの変化やカテゴリ間の比較を可視化することです。傾向やパターンを見つけたり、データの増減を強調したりする際に利用されます。
スロープグラフの編集方法・カスタマイズ
スロープグラフの2点を動的に設定する(範囲フィルタ設定)
スロープグラフの2点を「日付の範囲」フィルタなどの調整スライダーで変更できるようにする設定手順は以下です。
- スロープグラフの始点と終点を判定するフィールドを作成する。
- 判定フィールドをフィルタに設定する。
- 日付フィルタを連続値のフィルタに変更する。
最初のデータと最後のデータの場合に結果が「真」となる判定フィールドを作成する。
- データペインの「▼」をクリックして「計算フィールドの作成」を選択する。
- 計算フィールドに判定式を入力する。
FIRST()=0 or LAST()=0
作成した判定フィールドをフィルタカードにドロップして「真」にチェックを入れる。
スロープグラフに使用しておりフィルタに設定しているディメンション[オーダー日]を右クリックして連続に変更する。
変化率ラベルを追加する(始点の値を100%とした表示)
スロープグラフに値の変化率のラベルを追加する場合は以下の手順でできます。
- スロープグラフに使用しているメジャーをマークカード「ラベル」にドロップする。
- ラベル設定したメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差の割合」を選択する。
- 再度、ラベル設定したメジャーを右クリックして「次を使用して計算」でスロープグラフのディメンションを選択する。
- 変化率表示を下図のようにスロープグラフの始点を100%とした表示にする場合はラベルに設定しているメジャーをダブルクリックして「+ 1」を追加する。※ラベルの書式設定は「パーセンテージ」にする
値の増減により 色を変更する
スロープグラフの色を値の増減により変更する場合は以下の手順でできます。
- スロープグラフに使用しているメジャーをマークカード「色」にドロップする。(色を変更したいグラフにのみ適用する。下図では[利益]を円マークのみに適用)
- ラベル設定したメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差」を選択する。
- 再度、ラベル設定したメジャーを右クリックして「次を使用して計算」でスロープグラフのディメンションを選択する。(下図では[オーダー日])
- 色合いを変更したい場合はマークカード「色」の「色の編集」を選択して色を変更する。
Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
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