Tableauで スロープチャートの作り方を解説します。
作成手順に合わせて編集方法やカスタマイズについても紹介しています。Tableauのサンプルデータを用いて グラフ作成手順を画像付きで解説してますので参考に試してみてください。
スロープチャートとは?
スロープチャート(Slope Chart)はデータの変化を表現するためのグラフです。
データの始点と終点の2点を持ち、その間の線分の傾きや長さで変化度合を示します。データを2点に絞り込むことでデータの比較が容易になり、直観的にデータを理解できるようになります。

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スロープチャートの作り方
スロープグラフの作成手順を解説します。
説明例として、Tableauのサンプルデータ「スーパーストア」を用いて 下図のスロープグラフを作成します。

手順は以下の通りです。
- メジャー[利益]とディメンション[オーダー日]をシェルフにドロップする。
- マークカードのグラフタイプを「線」に変更する。※基本的には「自動」でOK。

- ディメンション[オーダー日]をフィルターカードにドロップする。
- フィルタで2項目のみを選択する。(ここでは2020年と2023年を選択)

- 同じメジャー[利益]をシェルフにドロップする。
- 追加したメジャーのグラフタイプを「円」に変更する。

- 追加したメジャー[利益]を右クリックして「二重軸」を選択する。
- グラフ右側の軸を右クリックして「軸の同期」を選択する。
- 「ヘッダーの表示」をクリックしてチェックを外す。
これで基本的なスロープチャートの完成です。

ディメンション[カテゴリ]をすべてのマークカード「色」にドロップする。(両方のグラフの色に設定する)

2点間の変化率をラベルとして追加する。
- どちらかのグラフのマークカード「ラベル」にメジャー[利益]をドロップする。
- ラベル設定したメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差の割合」を選択する。

- 再度、ラベル設定したメジャーを右クリックして「次を使用して計算」 >「オーダー日」を選択する

ラベル設定したメジャー[利益]を右クリックして「書式設定」を選択する。「数値」において「パーセンテージ」を選び少数点を0に設定する。

以上でスロープチャートの作成は完了です。
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編集方法・カスタマイズ
スロープグラフの動的設定
下図のようにスロープグラフの2点を調整スライダーで変更できるようにする設定手順を紹介します。

設定手順は以下の通りです。
最初のデータと最後のデータの場合に結果が「真」となる判定フィールドを作成する。
- データペインの「▼」をクリックして「計算フィールドの作成」を選択する。
- 計算フィールドに判定式を入力する。
FIRST()=0 or LAST()=0

作成した判定フィールドをフィルタカードにドロップして「真」にチェックを入れる。

スロープグラフに使用しておりフィルタに設定しているディメンション[オーダー日]を右クリックして連続に変更する。

ラベル設定(変化率 表示)
スロープグラフに値の変化率のラベルを追加する方法を紹介します。

設定手順は以下の通りです。
- スロープグラフに使用しているメジャーをマークカード「ラベル」にドロップする。
- そのメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差の割合」を選択する。
- 再度、そのメジャーを右クリックして「次を使用して計算」でスロープグラフのディメンションを選択する。
- 変化率表示を上図のような表示(始点を100%とする)にする場合は、ラベルのメジャーをダブルクリックして「+ 1」を追加する。
- ラベルの書式設定を「パーセンテージ」にする
グラフ色の動的設定
スロープグラフの色を下図のように値の増減により変更する方法を紹介します。

設定手順は以下の通りです。
- スロープグラフに使用しているメジャーをマークカード「色」にドロップする。
- ラベル設定したメジャーを右クリックして「簡易表計算」 >「差」を選択する。
- 再度、そのメジャーを右クリックして「次を使用して計算」でスロープグラフのディメンションを選択する。
- 色合いを変更したい場合はマークカード「色」の「色の編集」を選択して色を変更する。
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Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
初学者向け おすすめ学習書
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