Tableau Prep Builder(タブロープレップ)にデータ内のnullを除外・削除する方法と0や他の値に置換する方法を紹介します。複数の列(またはすべての列)がnullの場合にそのレコードを除外する方法も合わせて解説します。
null の置換
データ内に含まれる null を別の値に置換するにはクリーニングステップを利用します。
クリーニングステップで置換を行いたいフィールド内にある NULLをダブルクリックして別の値に変更するだけでOKです。
ここに0を入力すると下図のようにNULLを0に置換することができます。
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null の除外・削除
データ内に含まれる null を除外するにはクリーニングステップのフィルターを利用して、以下の手順で行います。
- フィルターの「NULL値」を選択する
- 「NULL以外の値」を保持する
クリーニングステップでnullを削除したいフィールドの「・・・」をクリックして、「フィルター」の「NULL値」を選択する。
保持で「NULL以外の値」にチェックを入れて、完了をクリックする。
以上で、下図のように対象フィールドがnullのレコードがデータから除外されます。
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複数の列が null の行を削除・除外する
指定した複数列のデータがnullの場合だけ行データを削除する方法を紹介します。全ての列を設定することで全列データがnullの行(空白行)の削除も行えます。
例として以下のデータの「日付」列と「売上」列の両方がNULLの行データを削除します。
- クリーニングステップにおいて「計算フィールドの作成」を選択する。
- 計算フィールドに下記の式を入力して、すべての指定列がnullかどうか判定するフィールドを作成する。
[指定列*]にはそれぞれ列名がはいります。null判定したい列でさらに多い場合は下記の式のTHENの前に「and ISNULL([指定列])」を追加して条件を増やしてください。
IF ISNULL([指定列1]) and ISNULL([指定列2]) THEN 1
ELSE 0
END
- 作成したnull判定フィールドの「・・・」をクリックして「フィルター」の「選択した値」を選択する。
- 保持のリストで「0」にチェックを入れて「完了」をクリックする。ここで、「1」は指定した列がすべてnullだった行データを意味しています。
以上で、複数列がnullの行データの除外は完了です。下図のように「日付」列と「売上」列の両方がnullだった5行目データが削除されています。
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まとめ
今回はTableau Prepでnullの削除、nullの置換、複数列がnullの行データの削除の3つの方法を紹介しました。それぞれの処理方法は下記の通りです。
- null置換:クリーニングステップで直接変更
- null除外:クリーニングステップのフィルター機能「NULL値」を利用して除外
- 複数列がnullの行の除外:null判定フィールドを作成して、そのフィールドでフィルターをかけ除外
Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
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