基本のグラフの一つであるヒストグラムの作り方を解説します。
作成手順に合わせてヒストグラムの設定方法や応用グラフについても紹介します。
Tableauのサンプルデータを用いて 作成方法を実践解説してますので参考にしてみてください。
ヒストグラムの特徴・用途
ヒストグラムはデータの個数の分布を表したグラフです。
量的データをある区間ごとに区切り それぞれの区間にいくつデータがあるかを棒グラフの形で表現しています。データのばらつきを視覚的にわかりやすく表すことができます。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image-5.png)
ヒストグラムを作成する際はデータを区切る幅(ビンの幅)を適切に設定する必要があります。大きすぎても小さすぎてもデータの分布の特徴がわかりずらくなってしまいます。
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ヒストグラムの作り方
基本的なヒストグラムの作成手順を紹介します。
サンプルデータ「世界指標」を使って、下図の各国の平均寿命ヒストグラム(2010年の男性)を作成する手順を解説します。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image1-1-1024x597.png)
メジャー「平均寿命(男性)」を列シェルフにドラッグ&ドロップする。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image2-1-1024x517.png)
ウィンドウ右上の「表示形式」をクリックして「ヒストグラム」を選択する。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image3-1-300x174.png)
表示形式を「ヒストグラム」にするとデータペインに「平均寿命(男性)(ビン)」が自動的に作成されます。それを右クリックして「編集」を選択、ビンのサイズを任意で設定する(ここでは5とする)
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image4-1-1024x500.png)
ディメンション「年」をフィルターエリアにドラッグ&ドロップしてデータ範囲を設定する(ここでは 「2010」とする)
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image5-1-1024x494.png)
ディメンション「地域」をマークカードの「色」にドラッグ&ドロップする。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image6-1-1024x459.png)
ディメンション「地域」をマークカードの「ラベル」にドラッグ&ドロップする。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image7-1-1024x440.png)
マークカードにある「ラベル」をクリックして 「フォント」で文字サイズや色を設定する(ここでは文字サイズを7、色を白色とする)
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image8-1-1024x540.png)
ヒストグラムの軸を右クリックして「軸の編集」を選択する。「軸のタイトル」で任意の軸ラベルを設定するここでは「国の数」とする)
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image9-1-1024x473.png)
以上でヒストグラムの完成です。
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ヒストグラムの設定項目・編集方法
ビンの幅
ヒストグラムを作成すると「メジャー名+(ビン)」の新しいフィールドが作成されます。(下図:平均寿命(男性)(ビン))
そのビンのフィールドを右クリックして「編集」を選択します。そのなかにある「ビンのサイズ」にてビンの幅を設定することができます。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image4-2-1024x500.png)
パラメータによる動的なビン幅
ヒストグラムのビンの幅はパラメータにより動的に設定することができます。あとでビン幅を変えながらグラフを確認できるようになるため データの確認がしやすくなります。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image14-1.png)
ビンの編集の「ビンのサイズ」で「新しいのパラメーターの作成」を選択する
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image11-1024x501.png)
パラメータ名や値の範囲(最大値、最小値、ステップサイズ)などを設定する。
特にこだわりがなければそのままでOKです。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image12.png)
作成されたパラメータを右クリックして「パラメーターの表示」を選択する
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image13-1024x552.png)
ヒストグラムの棒のサイズ
マークカードの「サイズ」をクリックして 「軸の単位の幅」に任意の数値を設定する。
「5」がちょうど隙間がなく値を小さくすると隙間ができ 値を大きくすると重なっていきます。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image-6.png)
ヒストグラムの色
グラフの色
マークカードの「色」をクリックして 変更したい色を選択する。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image15-1024x497.png)
セグメント毎に色分け
ディメンションによりヒストグラムを色分けすることも可能です。色分けしたいカテゴリのディメンションをマークカードの「色」にドラッグ&ドロップします。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image16-1024x389.png)
ラベル表示設定
ラベルとして追加したいディメンションやメジャーをマークカードの「ラベル」にドラッグ&ドロップする。
- セグメント名を表示する場合:色分けに使用したディメンションをドラッグ&ドロップ
- カウント数(個数)を表示する場合:「レコード数」をドラッグ&ドロップ
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image17-1024x437.png)
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ヒストグラムの応用グラフ
2重ヒストグラム
2つのヒストグラムを重ねた2軸のヒストグラムの作成方法です。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image18.png)
- ヒストグラムを作成する
- 2つ目のメジャーでビンを作成して、「連続」に変換する。
- 2つ目のビンを列シェルフにセットする。
- 行シェルフのメジャーを削除して、「レコード数」を行シェルフにセットする。
- 行シェルフの「レコード数」を「カウント」に変更する。
- 2つのビンのサイズを同じ値にする。
- グラフの軸を同期させたのち、ヘッダーを非表示にする。
- それぞれのメジャーの色と透明度を調整する。
パレート図(ヒストグラムVer.)
パレート図はデータの値または度数が大きい順に並べたグラフですが そのヒストグラムVerの作成方法です。
![](https://dono-log.com/wp-content/uploads/2023/05/image20.png)
- ヒストグラムを作成する。
- 行シェルフに同じメジャーをセットして 「カウント」に変更する。
- 追加したメジャーで「簡易表計算」→「累積」を選択する。
- 追加したメジャーで「表計算の編集」→「セカンダリ計算の追加」にチェックを入れる。
- セカンダリ計算タイプにて「合計に対する割合」を選択する。
- マークカードにて表計算をしたメジャーのグラフの種類を「線」に変更する。
- 行シェルフにあるメジャーを右クリックして「二重軸」を選択する。
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Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
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