Tableau ヒストグラムの作り方・編集方法(基本編)

基本のグラフの一つであるヒストグラムの作り方を解説します。作成手順に合わせてヒストグラムの設定方法や応用グラフについても紹介します。

Tableauのサンプルデータを用いて 作成方法を実践解説してますので参考にしてみてください。

目次

ヒストグラムの作り方

基本的なヒストグラムの作成手順は以下の2ステップのみです。

  1. ヒストグラムにしたいメジャーを列シェルフにドラッグ&ドロップする
  2. 右上の「表示形式」をクリックして「ヒストグラム」を選択する。

ヒストグラムの作成(実践解説)

Tableauのサンプルデータ「世界指標」を使って各国の平均寿命ヒストグラム(2010年の男性)を作成する手順を解説します。

2010年の各国の平均寿命(男性)
STEP
グラフにするメジャーを列シェルフへ

メジャー「平均寿命(男性)」を列シェルフにドラッグ&ドロップする。

STEP
グラフの「表示形式」を「ヒストグラム」に変更する

ウィンドウ右上の「表示形式」をクリックして「ヒストグラム」を選択する。

STEP
ビンの幅(データ区切り幅)を変更する

表示形式を「ヒストグラム」にするとデータペインに「平均寿命(男性)(ビン)」が自動的に作成されます。それを右クリックして「編集」を選択、ビンのサイズを任意で設定する(ここでは5とする)

STEP
データにフィルタをかける

ディメンション「年」をフィルターエリアにドラッグ&ドロップしてデータ範囲を設定する(ここでは 「2010」とする)

STEP
ヒストグラムを色分けする

ディメンション「地域」をマークカードの「色」にドラッグ&ドロップする。

STEP
ヒストグラムにラベルを追加する

ディメンション「地域」をマークカードの「ラベル」にドラッグ&ドロップする。

STEP
ラベルの書式設定をする

マークカードにある「ラベル」をクリックして 「フォント」で文字サイズや色を設定する(ここでは文字サイズを7、色を白色とする)

STEP
ヒストグラムの軸ラベルを設定する

ヒストグラムの軸を右クリックして「軸の編集」を選択する。「軸のタイトル」で任意の軸ラベルを設定するここでは「国の数」とする)

以上でヒストグラムの完成です。

ヒストグラムの特徴・使い方

ヒストグラムはデータの個数の分布を表したグラフです。量的データをある区間ごとに区切り それぞれの区間にいくつデータがあるかを棒グラフの形で表現しています。データのばらつきを視覚的にわかりやすく表すことができます。

注意点

ヒストグラムを作成する際はデータを区切る幅(ビンの幅)を適切に設定する必要があります。大きすぎても小さすぎてもデータの分布の特徴がわかりずらくなってしまいます。

ヒストグラムの設定項目・編集方法

ビンの幅(データの区切り幅)

ヒストグラムを作成すると「メジャー名+(ビン)」の新しいフィールドが作成される。下図だと「平均寿命(男性)(ビン)」のことです。

その「メジャー名+(ビン)」を右クリックして「編集」を選択します。そのなかにある「ビンのサイズ」にてビンの幅を設定することができます。

「ビンサイズの提案」をクリックすると自動的に算出された最適値が入力されます

パラメータによる動的なビン幅

ヒストグラムのビンの幅はパラメータにより動的に設定することができます。あとでビン幅を変えながらグラフを確認できるようになるため データの確認がしやすくなります。

ビン幅のパラメータ設定方法はこちらで解説しています!
STEP
ビンのサイズをパラメータ設定とする

ビンの編集の「ビンのサイズ」で「新しいのパラメーターの作成」を選択する

STEP
パラメータを作成

パラメータ名や値の範囲(最大値、最小値、ステップサイズ)などを設定する。特にこだわりがなければそのままでOKです。

STEP
パラメータを表示する

作成されたパラメータを右クリックして「パラメーターの表示」を選択する

ヒストグラムの棒のサイズ(棒と棒の間隔)

マークカードの「サイズ」をクリックして 「軸の単位の幅」に任意の数値を設定する。「5」がちょうど隙間がなく値を小さくすると隙間ができ 値を大きくすると重なっていきます。

ヒストグラムの色

グラフの色

マークカードの「色」をクリックして 変更したい色を選択する。

セグメント毎に色分け

ディメンションによりヒストグラムを色分けすることも可能です。色分けしたいカテゴリのディメンションをマークカードの「色」にドラッグ&ドロップします。

ラベル表示設定

ラベルとして追加したいディメンションやメジャーをマークカードの「ラベル」にドラッグ&ドロップする。

  • セグメント名を表示する場合:色分けに使用したディメンションをドラッグ&ドロップ
  • カウント数(個数)を表示する場合:「レコード数」をドラッグ&ドロップ

ヒストグラムの応用

2重ヒストグラム

2つのヒストグラムを重ねた2軸のヒストグラムの作成方法です。

  1. ヒストグラムにしたい1つ目のメジャーを列シェルフにドラッグ&ドロップする。
  2. 右上の「表示形式」をクリックして「ヒストグラム」を選択する。
  3. データペインにある2つ目のメジャーを右クリックして「作成」→「ビン」を選択する。
  4. 作成した新しいビンを右クリックして「連続に変換」を選択する。
  5. 2つ目のビンを列シェルフにドラッグ&ドロップする。
  6. 行シェルフにあるメジャーを削除して、代わりに「レコード数」を行シェルフにドラッグ&ドロップする。
  7. 行シェルフにある「レコード数」を右クリックして「メジャー」→「カウント」を選択する。
  8. データペインにある2つのビンそれぞれを右クリックして「編集」を選択する。2つのビンのサイズを同じ値に設定する。
  9. グラフのビンの軸を右クリックして「軸の同期」を選択する。そのあと、「ヘッダーの表示」のチェックを外して軸を非表示にする。
  10. それぞれのメジャーのマークカードの「色」においてグラフの色と透明度を調整する。

パレート図(ヒストグラムVer.)

パレート図はデータの値または度数が大きい順に並べたグラフですが そのヒストグラムVerの作成方法です。

  1. ヒストグラムにしたいメジャーを列シェルフにドラッグ&ドロップする。
  2. 右上の「表示形式」をクリックして「ヒストグラム」を選択する。
  3. 行シェルフに同じメジャーをドラッグ&ドロップして 集計方法を「カウント」にする。
  4. 行シェルフに追加したメジャーを右クリックして「簡易表計算」→「累積」を選択する。
  5. 表計算を追加したメジャーを再度右クリックして「表計算の編集」→「セカンダリ計算の追加」にチェックを入れる。
  6. セカンダリ計算タイプにて「合計に対する割合」を選択する。
  7. マークカードにて表計算をしたメジャーのグラフの種類を「線」に変更する。
  8. 行シェルフにあるメジャーを右クリックして「二重軸」を選択する。
Tableau Desktopのおすすめ書籍

Tableau(タブロー)の学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。

初学者向け おすすめ学習書

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この記事を書いた人

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