Prophetのインストール手順【Windows環境+Anaconda不使用】

Pythonの時系列予測ライブラリである「Prophet」をWindows環境でAnacondaを使わずにインストールする方法を紹介します。

ProphetはPystanを利用するため、Anaconda環境やLinux環境でのセットアップの方が簡単であり多く解説されています。

そんな中で、Windows環境で悪戦苦闘しながらインストールした方法を紹介します。

セットアップ環境はこちらです。

環境設定
  • Windows 10 (64bit)
  • Python:3.8.10
目次
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Pythonのインストール

まずはPythonのインストールをします。

こちらに手順については、すでに多く解説されているので割愛します。

Pythonの公式ホームページから3.8.10をダウンロードすることをおすすめします。

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C++ コンパイラのインストール

次に、Prophetで使用するベイズ推論を行うためのライブラリStanが動作可能とするためにC++のコンパイラのインストールと設定を行います。

Visual Studio Build Tools 2022のインストール

STEP
セットアップファイルのダウンロード

まず、Microsoft公式ページからセットアップ用のファイルをダウンロードします。

STEP
インストーラの実行

次にダウンロードしたファイル「vs_Buildtools.exe」を実行します。

ポップアップが出てきますが続行します。

下記の画面では「C++によるデスクトップ開発」を選択してインストールします。

保存場所は特に変更しないでOKです。もし変える場合はどこに保存したか覚えておいてください。

STEP
インストール完了

下記画面で100%になればインストール完了です。

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環境変数の設定

次にインストールしたC++コンパイラの実行ファイル「cl.exe」にパスを設定します。

環境変数設定をすることでコマンドプロンプトやPowershellからclと入力することでファイルを実行できるようになります。

まず、Windowsの検索画面で「環境変数を編集」と検索して下記の画面を開いてください。(またはコントロールパネル -> システム -> システムの詳細設定 -> 環境変数と進んでください。)

ここでPathを選択して編集をクリックします。

新規をクリックして下記のファイルパスを設定してください。cl.exeを違う場所に保存した方はそちらのファイルパスを設定ください。

C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2022\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.36.32532\bin\HostX64\x64

以上で環境変数の設定は完了です。

動作確認

正しく環境変数が設定されているか確認します。

コマンドプロンプトでclと入力してEnterを押します。下記のように使い方がでればOKです。

NGの場合はファイルパスの確認または再起動してみてください。

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Prophetのインストール

最後にProphetとそれに必要なPythonライブラリをインストールしていきます。

pystan/cmdstanpyのインストール

まずはpystan または cmdstanpyをインストールします。

私はpystanのインストールがうまく行かなかったためcmdstanpyをインストールしました。どちらか一方がインストールできていればProphetは動作しますのでどちらか一方をインストールしていただければOKです。

pystanの場合

下記を実行して、cythonとnumpyをインストールしたあとにpystanをインストールしてください。

pip install cython numpy
pip install pystan==2.17.1.0

cmdstanpyの場合

下記を実行してcmdstanpyをインストールします。

pip install cmdstanpy

ちなみに私のVerは1.2.5でしたので、同じバージョンの場合はこちらを実行してください。

pip install cmdstanpy==1.2.5
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prophetのインストール

最後にProphetをインストールします。

下記を実行してださい。

pip install prophet

ちなみに私のVerは1.1.6でしたので、同じバージョンの場合はこちらを実行してください。

pip install prophet==1.1.6

以上でProphetのインストールは完了です。お疲れ様でした。

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Prophetの動作確認

最後にProphetが動作するか確認してみます。

動作確認用ライブラリのインストール

まずProphetの動作確認用のデータとグラフを準備するために下記の2つのライブラリをインストールしてください。

pip install pandas numpy matplotlib
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テスト用スクリプト

準備が整ったら下記のスクリプトを実行してみてください。

import pandas as pd
import numpy as np
from prophet import Prophet
import matplotlib.pyplot as plt

# ランダムなサンプルデータを生成
np.random.seed(42)  # 再現性のために乱数シードを設定
date_range = pd.date_range(start="2023-01-01", end="2023-12-31", freq="D")
data = {
    "ds": date_range,
    "y": np.random.normal(loc=100, scale=10, size=len(date_range)) + np.sin(np.linspace(0, 3.14 * 2, len(date_range))) * 20
}
df = pd.DataFrame(data)

# Prophetモデルの作成とフィッティング
model = Prophet()
model.fit(df)

# 未来のデータフレームを作成
future = model.make_future_dataframe(periods=30)  # 30日間の予測
forecast = model.predict(future)

# 結果をプロット
fig = model.plot(forecast)
plt.title("Prophet Forecast")
plt.show()

# 予測結果の一部を表示
print(forecast[['ds', 'yhat', 'yhat_lower', 'yhat_upper']].tail())

下図のように結果がでれば正しく動作しています。

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