PowerQuery(パワークエリ)で文字列を置換する方法ついて紹介します。完全一致や部分一致での置換方法や置換リストを使用した複数条件の置換方法も合わせて解説しています。
文字列の置換(部分一致)
文字列の置換を部分一致で行うには、変換タブにある「値の置換」を使用します。手順は以下の通りです。
文字列を置換したい列をクリックして選択する。
変換タブにある「値の置換」を選択して、設定画面の「検索する値」と「置換後」を入力してOKをクリックする。
以上で文字の置換の完了です。部分一致での置換ですので文字列に含まれている全ての「A」が「あ」に置き換わってます。
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文字列の置換(完全一致)
文字列の置換を完全一致で行うには、「値の置換」の詳細設定オプションにある「セルの内容全体を照合」にオンにします。手順は以下の通りです。
文字列を置換したい列をクリックして選択する。
変換タブにある「値の置換」をクリックして、設定画面の「セルの内容全体の照合」にチェックを入れる。そのあと、置換する文字を設定してOKをクリックする。
以上で文字の置換の完了です。完全一致での置換なので、セル内の文字列が「A」のみのデータが「あ」に置き換わってます。
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複数列の置換
複数列において文字列の置換を行う場合は、列ヘッダーをCtrlキーを押しながらクリックして複数選択した後に「値の置換」をすればOKです。文字列手順は以下の通りです。
文字列を置換したい複数の列をCtrlキーを押しながらクリックして複数選択する。
変換タブにある「値の置換」を選択して、設定画面の「検索する値」と「置換後」を入力してOKをクリックする。
以上で複数列の文字の置換の完了です。列1と列2ともに文字が置換されています。
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置換リストによる複数文字列の置換
複数の文字列を置換リストを用いて一括置換する方法はこちらの記事で紹介しています。この方法を用いた場合、作成したリストで置換する文字を動的に可変できるようになります。
概要手順は下記の通りです。
- 置換用のテーブルを作成する
- テーブルから置換リスト(リスト型データ)を作成する。
- カスタム列を用いて下記の複数文字列の置換式を入力する。
- 置換前の列データを削除する。
文字列の置換を部分一致で行うか、完全一致で行うかで使用する式が違います。式内のテーブル名・列名・インデックス列名・置換リストは状況に応じて設定する値です。
・部分一致
Text.Combine(List.ReplaceMatchingItems(Text.ToList(テーブル名[列名]{[インデックス列名]}),置換リスト)))
・完全一致
List.ReplaceMatchingItems(テーブル名[列名],置換リスト){[インデックス列名]})
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まとめ
今回は文字列を置換する方法について紹介しました。完全一致・部分一致の置換方法については以下の通りです。
- 部分一致:「値の置換」をそのまま使用する
- 完全一致:「セルの内容全体の照合」の設定をオンにして「値の置換」を使用する
- 複数列の置換:Ctrlキーを押しながら複数列を選択した後に「値の置換」を使用する
パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
・初心者向けおすすめ学習本
・初中級者向けおすすめ学習本
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