PowerQuery 詳細エディターの使い方|起動・編集・コメントアウト

パワークエリの詳細エディターの使い方を紹介します。

詳細エディターの起動方法から編集方法、コメントアウトの書き方、クエリのエクスポート方法まで解説しています。

ドノ

詳細エディターを開いたことないという方も参考にして見てみてください

目次

Power Query 詳細エディターの起動方法

まずは詳細エディターを開く方法を紹介します。

まずはPower Queryエディターを開きます。

データタブにある「クエリと接続」をクリックし クエリを右クリックして「編集」を選択します。

クエリをダブルクリックしてもOKです。クエリがない場合はデータを読み込んでクエリを作成してください。

Power Queryエディターのホームタブにある「詳細エディター」をクリックします。

下記のように詳細エディターが表示されます。

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Power Query 詳細エディターの使い方

次に詳細エディターの構成と使い方について紹介します。

詳細エディターの構文

詳細エディターではステップで表示されていた処理内容がすべてM言語のコードが表示されます。

下記のようなlet ~ inの構文が記載されており。let と in の間に各処理ステップが書かれています

  • let: 処理ステップを定義する(処理ステップを順番に書き出す場所を提供)
  • ステップ1ステップ2:各処理を記載する。各ステップはカンマで区切ります。
  • in: 最終的に返すステップを指定します。letの中にあるどのステップでも選択可能です。
let
    ステップ1 = 処理1,
    ステップ2 = 処理2,
    ステップ3 = 処理3
in
    最終結果

詳細エディターでの編集

ステップの追加

新しい処理を追加したい場合はletの中にステップ= 処理内容の構文で追記します。

ステップ名は一意である必要があるため同じ名前は付けられません

追加例として下記のコードに「新しい列」というステップを追加します。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

このようにletの中にステップ名と処理内容を記載して、inの後を追加したステップ名に変えればOKです。ちなみに新しい列では2つの列の合計を計算しています。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}}),
    新しい列 = Table.AddColumn(変更された型, "合計", each [売上A]+[売上B])
in
    新しい列

ステップの挿入

letの中のステップの間にステップ= 処理内容を追加することも可能です。

ステップを挿入する場合、後続のステップでの参照ステップ名や処理内容を修正が必要です。

挿入例として下記のコードに「新しい列」というステップを挿入します。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

このようにステップの間にコードを追記して、後続ステップにおけるステップ名や処理を修正します。ちなみに新しい列では2つの列の合計を計算しています。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    新しい列 = Table.AddColumn(ソース, "合計", each [売上A]+[売上B]),
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(新しい列,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

ステップの編集

詳細エディター上でステップの処理内容を変更することも可能です。

編集例として下記のコードに「新しい列」というステップの処理内容を変更します。2つの列の合計から差分に変更します。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}}),
    新しい列 = Table.AddColumn(変更された型, "合計", each [売上A] + [売上B])
in
    新しい列

このように処理内容を直接編集すればOKです。後続ステップに影響がある場合はそれらの関係ある部分の修正が必要となります。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}}),
    新しい列 = Table.AddColumn(変更された型, "差", each [売上A] - [売上B])
in
    新しい列

ステップの削除

詳細エディター上でステップを削除することも可能です。

ステップを削除する場合、後続のステップでの参照ステップ名や処理内容を修正が必要です。

編集例として下記のコードに「新しい列」というステップを削除します。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}}),
    新しい列 = Table.AddColumn(変更された型, "合計", each [売上A]+[売上B])
in
    新しい列

このようにステップを表す行を削除して、後続ステップ内で参照しているステップ名を修正すればOKです。

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

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コメントアウトの記載

詳細エディター上のコードにはコメントアウトでコードの処理内容の説明を記載することができます。

コメントアウトの記載方法

1行コメント

1行だけコメントアウトしたい場合は、// を使用します。
// の後に記述した内容はコメントとして扱われ、コードとして実行されません。

// これが1行コメントです

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],   // ここもコメントとして使えます
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

複数行コメント

複数行をコメントアウトしたい場合は、/* と */ を使用します。
/* でコメントを開始し、*/ でコメントを終了します。

/*
これが複数行コメントです。
複数行にわたる説明やメモを記述する際に便利です。
*/

let
    ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="テーブル1"]}[Content],
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(ソース,{{"日付", type date}})
in
    変更された型

GUIとの連携

詳細エディターにおいてステップの一行上に下記のようにコメントアウトを記載すると、GUIの画面でもコメントが見れるようになります。

上図の詳細エディターのPowerQueryエディター上の表示は下図のようになります。ステップの横にアイコンが追加されてコメントアウトが確認できるようになっています。

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クエリのコピー・エクスポートへの利用

詳細エディターのコードにはすべての処理内容が記載されていますので、こちらに記載のコードをコピペすればクエリ内容のコピーやエクスポート(バックアップ保存)などが簡単に行えます。

一例としてクエリを別ブックにコピーしてみます。

まずはコピー元の詳細エディターを開いてすべてのコードをコピーします。

次にコピー先のファイルを開いて空のクエリを作ります。

クエリ一覧が表示されているスペースを右クリックして「新しいクエリ」->「その他のソース」->「空のクエリ」を選択します。そして、その空のクエリの詳細エディターを開いてそこにコピーしたコードを貼り付けます。

そして、その空のクエリの詳細エディターを開いてそこにコピーしたコードを貼り付けます。これによりクエリをコピーすることができます。テキストエディタなどに貼り付けて保存したり共有したりすることも可能です。

ブック内のシートの値を参照している場合は、そのシートもコピーする必要がありますので注意してください

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Power Queryのおすすめ書籍

パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。

初心者向けおすすめ学習本

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