PowerBI 折れ線グラフで欠損を0表示・空白表示・補完表示する方法

Power BIで折れ線グラフを作っていると、「データが抜けてて線が途切れる」とか「欠損を0にしたい」ということはありませんか?

今回は、Power BIでは欠損値の扱い方として以下の3パターンを紹介します。

  • 欠損を「0」として表示する
  • 欠損を「空白のまま」にしておく
  • 欠損を「補完して滑らかに見せる」

それぞれの方法を簡単なサンプルデータを使って手順つきでわかりやすく解説していきます。

目次
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欠損値があるとどう表示される?

まず、欠損値がある場合にどのように折れ線グラフが表示されるか見てみます。

折れ線グラフの表示方法はX軸に使うデータの型により異なります。

下記のサンプルデータを用いてグラフを作成して確認します。

サンプルデータ

日付売上
2025-11-01100
2025-11-02120
2025-11-03null
2025-11-04null
2025-11-050
2025-11-0690
2025-11-07150

X軸の型が「カテゴリ別」

まずはX軸の型が「カテゴリ別」の場合です。

型が「カテゴリ別」のときは下図のように欠損値(null)の2025/11/3と2025/11/4は省略されて非表示となります。

日付データの場合、型は基本的に「連続」になりますが、ここでは例としてビジュアルの書式設定にある型を変更しています。

X軸の型が「連続」

次にX軸に型が「連続」の場合です。

型が「連続」のときは下図のように欠損値(null)は前後の値から自動的に値が補完されます。

ドノ

このように欠損値があるとその値は省略されたり自動補完されたりしてしまいます。それに対応するために欠損値を表示させる方法について次に紹介します。

欠損値を「0」として表示

次に下図のように欠損値を「0」として表示する方法を解説します。

STEP
データ・グラフ準備

サンプルデータを用いて折れ線グラフを作成します。

X軸の型は「連続」のため欠損値の部分は自動的に値が入れられています。

STEP
欠損値を0に変更

次に欠損値を0とするメジャーを作成します。

「モデリング」の「新しいメジャー」をクリックする。

数式バーに売上_0埋め = COALESCE(SUM('売上'[売上]), 0)を入力します。

COALESCE関数COALESCE(<値1>, <値2>, <値3>, ...)は左から順に値をチェックして、最初に「欠損値(BLANK)」でない値を返す関数です。
この例ではSUM('売上'[売上])が欠損値の場合に0となります。

STEP
メジャーをグラフに適用

折れ線グラフのフィールドに作成したメジャーを設定します。

設定すると、下図のように欠損値が0に変わり、グラフも11月3日と11月4日が0に変わっています。


欠損値を「そのまま空白」で表示

次に下図のように欠損値を「そのまま空白」として表示する方法を解説します。

STEP
データ・グラフ準備

サンプルデータを用いて折れ線グラフを作成します。

X軸の型は「連続」のため欠損値の部分は自動的に値が入れられています。

STEP
折れ線グラフのX軸の型を変更

次にX軸の型を変更します。

折れ線グラフを選択して、「ビジュアルの書式設定」→「ビジュアル」→「X軸」→「型」と進み「カテゴリ別」に変更します。

STEP
フィールドのデータ設定変更

次に折れ線グラフのX軸用のフィールドの設定を変更します。

折れ線グラフを選択して、X軸のデータの設定にある「データのない項目を表示する」にチェックをいれます。

そうすると下図のように欠損値は空白として表示されるようになります。


欠損値を「補完した推定値」で表示する

次に欠損値を自ら設定した推定値で補完する方法を解説します。

ここでは欠損値の前の値を推定値として使い、下図のようにグラフを作成します。

STEP
データ・グラフ準備

サンプルデータを用いて折れ線グラフを作成します。

X軸の型は「連続」のため欠損値の部分は自動的に値が入れられています。

STEP
欠損値を0に変更

次に欠損値を0とするメジャーを作成します。

「モデリング」の「新しいメジャー」をクリックする。

数式バーに下記の式を入力します。

売上_補完 = 
VAR CurrentDate = MAX('売上'[日付])
VAR LastValue =
    CALCULATE(
        MAX('売上'[売上]),
        FILTER(
            ALL('売上'),
            '売上'[日付] < CurrentDate &&
            NOT(ISBLANK('売上'[売上]))
        )
    )
RETURN
    COALESCE(MAX('売上'[売上]), LastValue)
数式の処理内容についてはコチラ
  1. 現在の日付を取得
    VAR CurrentDate = MAX('売上'[日付])
  2. 直前の売上を探す
    VAR LastValue = CALCULATE(...FILTER(...))
    • 全データ(ALL('売上'))を対象にする
    • 現在日付より前('売上'[日付] < CurrentDate)のデータだけを見る
    • 売上が空白でない行(NOT(ISBLANK('売上'[売上])))を残す
    • その中で一番新しい売上(MAX('売上'[売上]))を取得する
  3. 現在の売上が空白なら、直前の売上で補完
    RETURN COALESCE(MAX('売上'[売上]), LastValue)
    • COALESCE は「最初の非空白の値を返す」関数
    • 現在の売上があればそれを返す
    • 欠損していれば LastValue(直前の売上)を返す
STEP
メジャーをグラフに適用

折れ線グラフのフィールドに作成したメジャーを設定します。

設定すると、下図のように欠損値が前の値に変わっています。


まとめ

Power BIの折れ線グラフでは、欠損値(null / BLANK)の扱い方によって、グラフの見え方や印象が大きく変わります。

それぞれの方法のメリットと注意点は以下の通りです。

方法メリット注意点
0表示欠損を明示的に扱える実際の0と区別がつかない
空白表示実データの欠損を正確に表現見た目が不連続
補完表示見やすく分析しやすい実データではない値を使う

欠損値の扱い方に「正解」はありません。

分析の目的に合わせて、0で埋めるのか、空白のままにするのか、補完して滑らかにするのかを選びましょう。

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