PowerQuery(パワークエリ)で行データをコピー・複製する方法について紹介します。全ての行データをコピーする方法と行番号や条件によって行データを選んでコピーする方法を解説します。
行データのコピー方法(全行)
行データをコピーするのには「カスタム列」と「列の分割」を使用します。
「列の分割」機能ではオプション設定によりデータを行方向に分割することができ、そのとき分割列以外の列データが行方向にコピーされます。今回はその機能を使って行データのコピーを行います。
作業手順は下記の通りです。
- カスタム列で区切り文字を含んだデータを作成する。
- 「列の分割」でデータを行方向に分割する。
- 列の追加タブの「カスタム列」をクリックして、新しい列を作成する。
- カスタム列の式に区切り文字を一つ含んだテキストデータを作成してOKをクリックする。
テキストデータを作成する場合は値を ” ” で囲んでください。 今回はカンマで区切ったデータを作成しました。
= "1,2"
作成したカスタム列を行方向に分割します。
- 作成したカスタム列をクリックして選択する。
- 「列の分割」にある「区切り記号による分割」をクリックする。
- カスタム列に入力した区切り文字を選択する(ここではコンマを選択)
- 詳細設定オプションの分割の方向で「行」を選択してOKをクリックする。
作成するカスタム列を削除して、行のコピーが完了です。下図のように全ての行が複製されています。
列の分割についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので興味のある方は参考にしてみてください。
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行番号・条件でコピーする行を選択する
行番号でコピーする行を指定して行を複製する場合には「カスタム列」と「列の分割」と「インデックス列」の3つを使用します。
カスタム列でIF文を用いて区切り文字入りデータを入力する行を指定することでコピーする行を選択します。
作業手順は下記の通りです。
- インデックス列を追加する。※行番号で指定する場合
- カスタム列で条件により区切り文字入りデータが入力される列を作成する。
- 「列の分割」でデータを行方向に分割する。
例として、下図の行番号2をコピーします。
まずは列の追加タブのインデックス列の「1から」を選択してインデックス列を追加します。
- 列の追加タブの「カスタム列」をクリックして、新しい列を作成する。
- IF文とインデックス列を用いて行番号により区切り文字を含んだテキストデータを作成する。
テキストデータを作成する場合は値を ” ” で囲んでください。 今回は行番号2のみにデータを入力しています。
= if [インデックス]=2 then "1,2" else 0
作成したカスタム列を行方向に分割します。
- 作成したカスタム列をクリックして選択する。
- 「列の分割」にある「区切り記号による分割」をクリックする。
- カスタム列に入力した区切り文字を選択する(ここではコンマを選択)
- 詳細設定オプションの分割の方向で「行」を選択してOKをクリックする。
作成したインデックス列とカスタム列を削除して、行番号・条件による行のコピーが完了です。下図のように行番号2のみが複製されています。
IF文についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので興味のある方は参考にしてみてください。
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まとめ
PowerQuery(パワークエリ)で行データをコピー・複製する方法について紹介します。全ての行データをコピーする方法と行番号や条件によって行データを選んでコピーする方法を解説します。
基本的な方法としては下記の作業ステップでコピーできます。
- カスタム列で区切り文字を含んだデータを作成する。
- 「列の分割」で作成したカスタム列を区切り文字で行方向に分割する。
こちらでは列データのコピー方法も紹介していますので興味がある方は参考にしてみてください。
パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。
・初心者向けおすすめ学習本
・初中級者向けおすすめ学習本
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