PowerQuery 条件により特定の行データを抽出・削除する

パワークエリで条件を用いて行データを削除する方法を紹介します。複数条件設定や行番号を指定して行を削除する方法も合わせて解説します。

目次

条件による行データの削除

条件により不要な行を削除するには「フィルター機能」を利用します。

ドノ

不要な行を削除するために
必要な行だけを残すようにフィルターをかけます!

フィルターの使い方

フィルター機能の使い方は以下の通りです

  1. 行削除のフィルターをかけたい列のフィルターボタンをクリックする。
  2. フィルター条件を設定してOKを選択する。※フィルター条件はデータ型ごとに用意されています。

フィルター条件の種類

次にフィルターの条件について紹介します。フィルター条件はデータ型に応じて準備されており、これらを使用することで複雑な条件の行削除にも対応できます。

テキスト・数値・日付のそれぞれデータ型のフィルター条件は下記の通りです。

テキストフィルター
  • 指定の値に等しい
  • 指定の値と等しくない
  • 指定の値で始まる
  • 次の値で始まらない
  • 指定の値で終わる
  • 次の値で終わらない
  • 指定の値を含む
  • 指定の値を含まない
数値フィルター
  • 指定の値に等しい
  • 指定の値と等しくない
  • 指定の値より大きい
  • 指定の値以上
  • 指定の値より小さい
  • 指定の値以下
  • 指定の値の間
日付フィルター
  • 指定の値に等しい
  • 次の値より前
  • 次の値より後
  • 指定の値の間
  • 次の
  • 前の
  • 最も早い
  • 最も遅い
  • 最も早いものではない
  • 最も遅いものではない
  • 年/ 四半期/ 月/ 週/ 日/ 時/ 分/ 秒
  • カスタムフィルター

条件による削除手順

使用手順の説明例として、下図データから「商品」にAを含まない行を削除します。

STEP
列とフィルター条件を選択する
  1. フィルターをかけたい列「商品」のフィルターボタンをクリックする。
  2. フィルター条件の「テキストフィルター」から「指定の値を含む」を選択する。
STEP
フィルター条件を設定する

条件設定で「指定の値を含む」で「A」を入力してOKをクリックする。

STEP
行の削除完了

以上で、「商品」列に「A」を含まない行の削除は完了です。下図のようにAを含む行のみが残っています。

ドノ

フィルタ条件を変更したい場合は、追加されたステップ「フィルターされた行」の横にある設定アイコンをクリックすれば可能です!

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複数条件による行データの削除

複数条件により不要な行を削除するには「フィルター詳細設定」機能を利用します。

一つの列で複数のフィルター条件をかける場合と複数の列でフィルターをかける場合のどちらも行うことが可能です。

フィルター詳細設定の使い方

フィルター詳細設定は、設定画面で「詳細設定」を選択することで表示できます。

この詳細設定により複数列・複数条件のフィルタ設定が可能です。それぞれの設定項目については下記の通りです。

設定項目
  • および/または:「および」のAND条件 か 「または」のOR条件 を選択する
  • : フィルター条件を設定する列を指定する
  • 演算子: フィルタ条件を選択する
  • : 条件で利用する値を入力する(または選択する)
  • 句の追加:新しいフィルター条件を追加する
ドノ

フィルターの設定画面は列のフィルターボタンをクリックして「テキストフィルター」や「数値フィルター」を選択すれば表示されます

複数条件による削除手順

使用手順の説明例として、下図データから「商品」にAを含まない または 売上が500未満の行を削除します。

STEP
列とフィルター条件を選択する
  1. フィルターをかけたい列「商品」のフィルターボタンをクリックする。
  2. フィルター条件の「テキストフィルター」から「指定の値を含む」を選択する。
STEP
複数条件のフィルター設定する
  1. フィルター設定画面で「詳細設定」を選択する
  2. 条件設定で「商品がAを含む」および「売上が500以上」という条件設定をしてOKをクリックする

フィルター条件では削除条件ではなくて保持条件を設定します。
例えば、「500未満を削除」は「500以上を保持」と設定します。

STEP
複数条件での行削除の完了

以上で「商品にAを含まない」または「売上が500未満」の行の削除は完了です。図のように不要行が削除されています。

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行番号による行データの削除

行番号を用いて行データを削除するには下記の2つの機能を利用します。

  • フィルター
  • インデックス列の追加

「行の保持」と「行の削除」を利用した方法はこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。

行番号による削除手順

使用手順の説明例として、下図データ「商品」「売上」の行番号3行番号5の行を削除します。

STEP
インデックス列の追加

行番号を指定できるようにインデックス列を追加します。

列の追加タブの「インデックス列」の「1から」を選択して、1始まりのインデックス列を追加する。

STEP
削除する行番号を選択する

インデックス列のフィルターボタンをクリックして、削除する行番号3と5のチェックを外してOKをクリックする。

数値フィルターを利用すると、ある行番号以降の削除ある行番号以前の削除などが設定できます。

STEP
削除完了

以上で行番号の3と5の行の削除は完了です。

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まとめ

今回はパワークエリで行データを削除する方法を紹介しました。すべてボタン操作(GUI)のみで行うことができるためパワークエリを使い慣れていない方でも行えると思います。

行データの操作についてはこちらの記事もありますので参考にしてみてください。

Power Queryのおすすめ書籍

パワークエリの学習本についてはコチラの記事でまとめてますので参考にしてみてください。

初心者向けおすすめ学習本

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この記事を書いた人

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